医学研究

ライフセラミックスの効能をSOS応答理論に基づく研究ストラテジーで探究していますが、そのSOS応答を担うシャペロンは、糖や脂質の代謝に関わります。例えば、GRP、即ちglucose(糖)-regulated proteinがあります。また、その他の因子も加え、SOS応答は糖代謝や脂質代謝の改善に密接に関わることが示唆されます。そこで、糖・脂質代謝障害をもたらすお酒(アルコール)の悪影響を阻止することを期待して、アルコール投与ラットにおけるライフセラミックス効能を検証しています。

ラットにアルコールを投与する直前、ライフセラミックスも投与しておくと、血液中のアルコール濃度のレベルが半減しました。なお、ヒトにおいては、アルコールの呼気排出量がライフセラミックス水飲用歴を有する人々では増加するという知見が蓄積されつつあります。

一方、アルコールによる肝機能障害をライフセラミックスが改善することも、アルコール投与1ヶ月間後や3ヶ月間後のラットで見出しております。肝機能障害の指標であるALTASTの値の上昇が、アルコール投与とのライフセラミックス同時投与を続けると軽減化するという知見を得ています。また、アルコールによる酸化傷害に対しても、肝臓に存在する抗酸化酵素の活性化をもたらすとの知見を得ています。その結果と思われる還元化産物の肝内増量も認められています。

さらに、アルコール投与3~6ヶ月間のラットにおける脂肪肝の発生がライフセラミックス投与により抑制される知見もあります。どうやらライフセラミックスは、アルコール障害を軽減化する可能性を有しているようです。

 

動画 掲載ページ 掲載年月日

無から有を生む生命科学探究の四十五年間—ヒトのSOS応答生理機能の創成および放射能汚染調査の残照—
生涯学習講座 2012.6.19

ヒトSOS応答研究基盤による健康長寿素材の開発情報(2)ライフセラミックス素材について
オンライン書庫 2016.6.20