医学研究

医療被曝を考える上で参考となるいくつかの点を、ヒトSOS応答研究や2011年以降の環境放射線量測定の実験経験から紹介をしておきます。

1回の被爆線量が、約5マイクロシーベルト(マイクロはミリの千分の1)とされている胸部X線検診で、私たちの血液中のリンパ球細胞におけるプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)
の活性値が変動します。この変動は、癌遺伝子変異の発生に影響を及ぼします。
一方、2011年夏頃には、千葉県船橋市内などでは、地上1mにおける1日あたりの総量が約2-3マイクロシーベルト(1年にすると0.73-1.1ミリシーベルト)でありました。2013年には、1日あたりの総量が約0.5-1マイクロシーベルト(1年にすると0.18-0.37ミリシーベルト)となっておりました。同じ測量機器による方法で、2011年夏に、1時間あたりの放射線量が約1マイクロシーベルト以上であったJR福島駅前よりは低く、福島原発破壊による影響は少なかったと考えられた山梨県増富温泉地域のレベルに酷似していました。では、人工的低線量内部被曝問題をどのように考え、私たちは健康維持策を取るかです。

培養ヒト細胞を用い、X線細胞致死感受性に及ぼすライフセラミックスパウダー処理水栄養液(メジウム)の影響を調査しております。CS(コケイン症候群患者由来)細胞を、蒸留水メジウムあるいはライフセラミックスパウダー処理水メジウムで培養した後、X線に対する致死感受性をで調べました。すると、CS細胞では、ライフセラミックスパウダー処理水メジウム培養の細胞のほうが非処理水メジウム培養の場合にくらべ、2Gy照射後の細胞生存率が高く、抵抗性が増大することが示唆されました。1Gy照射でも同様の傾向が得られました。したがって、ライフセラミックスは、ヒト細胞におけるX線耐性化に関わる可能性があります。

 

動画 掲載ページ 掲載年月日

無から有を生む生命科学探究の四十五年間—ヒトのSOS応答生理機能の創成および放射能汚染調査の残照—
生涯学習講座 2012.6.19

ライフセラミックスから学ぶ健康の泉 —放射線・生活習慣病編— ライフセラミックス処理飲用水ペットボトル
オンライン書庫 2014.7.30
原発事故による放射能汚染と対策
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生涯学習講座 2011.12.16
飲用水と食品における放射線レベルの簡易測定結果
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生涯学習講座 2011.12.16