医学研究

糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素などの食品成分は、消化吸収されると、体内で様々な化合物へ変換されます。そして、その化合物類が相互に関連し合い種々の目的に利用されたり、貯蔵されたりします。そのような変換の過程は、代謝と呼ばれています。いわゆる健康なからだ(体)では、その代謝がバランス良く調節されると考えられます。そのバランスに乱れが生じると、種々の臓器、あるいはからだ全体に変調をきたし、ついには、病気の発症となることもあります。そのような変調がメタボリックシンドロームと称されています。ところで、ライフセラミックス効能についてはSOS応答理論に基づいて研究を進めておりますが、SOS応答が代謝に深く関わると推察されます。実際、SOS応答を担う分子類の中にシャペロンがありますが、そのシャペロンには脂質代謝に関わる役割もあるようです。

そこで、3大栄養素の中の脂質に注目し、メタボリックシンドローム対策用にライフセラミックスが利用できるかを探求しています。例えば、ヒト被験者における脂質代謝改善に関わる調査を実施しています。ライフセラミックス処理水飲用後に、血液中の総コレステロール、LDLおよび中性脂肪における濃度に低下傾向のあることが示唆されています。一方、動物(ラット)においても、ライフセラミックス投与による脂質代謝障害の改善が血液および肝臓で見出されています。3~6ヶ月間アルコール投与ラットでの肝臓組織における顕微鏡像では、脂肪蓄積が検出されますが、ライフセラミックス投与の併用では、蓄積は軽減されることが認められています。

したがって、アルコール投与による脂肪肝の発生が、ライフセラミックス投与により抑制されると考えられます。そこで、ライフセラミックス処理水飲用による脂質代謝異常の改善は、ヒトでも期待できる可能性があります。

 

動画 掲載ページ 掲載年月日

無から有を生む生命科学探究の四十五年間—ヒトのSOS応答生理機能の創成および放射能汚染調査の残照—
生涯学習講座 2012.6.19

ヒトSOS応答研究基盤による健康長寿素材の開発情報(2)ライフセラミックス素材について
オンライン書庫 2016.6.20

ライフセラミックスから学ぶ健康の泉 —放射線・生活習慣病編— ライフセラミックス処理飲用水ペットボトル
オンライン書庫 2014.7.30